密度は高い方が良いのですか?低い方が良いのですか?

奏者によって、好みの密度の範囲があると言えるでしょう。
一般的にはアマチュア奏者よりもプロ奏者の方が密度の高いケーンを好む傾向がありますが、比較的低めの密度のケーンで良い結果を出しているプロ奏者もいます。

密度の違いによって何が変わりますか?

密度の影響を大きく受けるのは、音色と音の立ち上がりだと感じる人は多いです。またリード切削時の感触にも影響があると指摘する奏者もいます。

密度を測定するメリットは何ですか?

自分に合わない密度のケーンを使わず、合う密度のケーンだけを使う事で、リード製作の成功率が上がり時間を無駄にしなくて済むのは大きいメリットです。
また、密度が一定の範囲内のケーンを使う事でリードの仕上がりが均質化する事、リード毎の傾向のバラツキが減る事で奏法が安定するメリットを感じる奏者もいます。

硬度と密度に相関関係はありますか?

ReedHackersTokyoでは、測定データから硬度と密度の関係を単回帰分析という方法で分析しました。
その結果を要約すると硬度と密度の相関関係は存在するものの、きわめて弱い相関関係であり、硬度から密度の推測は4%程度しか成り立たない程度という結果となりました。(相関係数(R): 約-0.2、決定係数(R2): 約0.04、P値: 1.24 ×10-8)
実用上はほぼ相関関係は無いと考えて良いと思われます。

プレガウジング済みケーンの密度とガウジング後の密度には相関関係がありますか?

オーボエの場合について、ガウジング済みケーンを特殊な方法で測定し、プレガウジング後の測定値とガウジング済みケーンとの関係を単回帰分析にかけました。
その結果は、相関係数(R)は約0.95、決定係数(R2)は約0.9となり、これは極めて強い相関関係があることを示しており、プレガウジング時の密度からガウジング後の密度がほぼ正確に予測できると言えます。
そのため、オーボエの場合はガウジングの手間を省くためにもプレガウジング後又は縦割り後(プレガウジング前)の測定をお薦めしています。プレガウジング後よりも縦割り後の方が精度はやや低いですが、縦割り直後に測定してプレガウジングの手間を減らす代わりに密度の範囲を少し広くする考え方もあります。
オーボエ以外のケーンの場合は、ケーンが肉厚でプレガウジング前後での誤差が大きくなるため、プレガウジング後を推奨しています。

オーボエのガウジング済みケーンは測定できますか?

ガウジング済みオーボエケーン、及び丸刃プレガウジング済みケーン(Reeds'n Stuff社製丸刃プレガウジャー等)は、非対応とさせて頂いています。
正確にお答えすると、「CDM-22で測定できる場合もあるが実用的ではない」というお答えになります。
実用的に測定できるキットを作成した場合、測定方法がかなり複雑になる上販売価格が15万円前後となる見込みで、これも現実的ではないと考えています。

上の項目にもありますように、オーボエの場合はプレガウジング後もしくは縦割り後の測定をお薦めしています。

硬度と密度両方を測定するメリットは何ですか?

「硬度は適切な範囲なのに使えないケーン」を選別したいという希望からCDM-22の開発はスタートしています。
密度と硬度の2つのデータの組み合わせでケーンを選別することでより精密なケーン選別ができるメリットの他にも、「硬度が少し低いけど、密度が高いから使ってみよう」などといった選別も可能になります。
違う視点から見ると、硬度は特定の1点について調べていますが、密度はケーン全体について調べているとも言えます。

水温を計るのはなぜですか、必須ですか?

水温によって密度の計算結果が変わってきます。夏と冬の測定結果を較べる為には水温の測定を推奨します。
手元にあるケーンの中から密度の高いものを選ぶだけで良いなら水温は考慮しないで良いので、適当な値を入力して下さい。
東京都内での実績からすると、夏と冬での誤差は一見小さく見えますがボーダーラインに近いケーンの選別には、意外と影響が大きいと結論づけています。
附属アプリを使用すると長期間の測定結果からの分析ができるので、水温は測定した方が良いでしょう。

 附属アプリの分析では何ができますか?

ケーンはブランド(ケーン農園)によって、また収穫年によっても特性の傾向が違います。自分に合うブランドを見つけるのがこの分析の目的の1つです。
現バージョンでは、選択したブランドの密度データをグラフ(ヒストグラム)表示します。硬度計の測定値を入力していれば硬度もグラフ表示します。
グラフでは、ケーンのデータのばらつき具合を見ることができるので、そのブランドのケーンの傾向が自分に合うかどうかを知ることができます。
下のグラフはある年のあるメーカーのヒストグラムの例です。横軸は密度を表し、2単位ごとに区切られています。縦軸は各区間に含まれるケーンの数を示しています。このグラフからは、62-64を中心に60-66あたりのケーンが多い事がわかります。60台前半を好むプレイヤーにはマッチし、70前後を好むプレイヤーにはあまり合わないと考えられます。

また、オーボエ以外の場合はケーン種別欄にガウジングの厚さのバリエーションも書くことで、ガウジング厚による傾向の変化を見ることもできます。
次回アップデートでは別の表示方法も実装する予定です。

さらに、リード完成後の評価を軸にデータを抽出してグラフ表示する事や、ケーンブランドとリード評価を組み合わせてデータを抽出してグラフ表示することもできます。

 3D分析サービスで何がわかりますか?

3D測定でまずわかるのは、”自分のイメージとの差”です。自分が思っていた形との差、左右での思わぬ差があるかどうか等を知ることができます。
また、1本だけではなく、複数本を測定することで自分の傾向、いわゆる癖を知ることができます。今での所、利き腕による癖、ナイフの動かし方の癖、照明位置による左右の不均等などの問題が見つかることが多いです。
その他の使い方としては、メイキングマシンのテンプレート(”型”)を測定することでテンプレートの左右対称性等を検証することもできます。